評 価
File No.
0394
製作年 / 公開日
2006年 / 2006年10月07日
製 作 国
日 本
監 督
ウスイ ヒロシ
上 映 時 間
90分
公開時コピー
11年前の大切な秘密を伝えるために、
今夜、彼女は目を覚ます。
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最初に観たメディア
Theater
Television
Video
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キ ャ ス ト
加藤 ローサ
[as 谷村愛]
菅野 莉央
[as 谷村夏美]
カヒミ・カリィ
[as 真理子]
南 果歩
[as 谷村陽子]
田中 哲司
[as 谷村薫]
松田 洋治
峯村 リエ
高谷 基史
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あ ら す じ
谷村夏美は
、夏休みも塾通いを欠かさないガリ勉の小学生。彼女には19歳になる姉
愛
がいたが、愛は難病のために8歳の時以来11年間眠り続けたままだった。そんな夏休みのある日、母・
陽子
の妹でカメラマンの
真理子
が南米で事故に巻き込まれたとの連絡が入る。慌てた両親は愛の世話を夏美に託し、現地へ向かうのだった。
初めて姉妹2人だけとなったその夜、奇蹟が起きる。愛が突然目を覚ましたのだ。まだ赤ちゃんだった夏美が12歳になっており、自分も知らない間に19歳になっていたことに、愛は戸惑う。以来、夏美は8歳の心のまま奔放に振る舞う愛に振り回されっぱなしとなり、塾での勉強にも集中できない。やがて愛は、塾で忙しい夏美を強引に誘い出し、“いちばんきれいな水”のある場所へと向かう。そして、そこで夏美は愛から思いがけないプレゼントをもらう。この時、やっと本当の姉妹として2人は心が通い合ったのだった。
翌朝。愛の日記には、夏美に向かって「明日はまた楽しい所へ行こうね」と書かれていた。しかし、愛は再び覚めることのない眠りに就いており、もう夏美に話しかけてくることはなかった・・・・・。
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たぴおか的コメント
邦画バブルとも言えるこのところの乱造状態にあって、久しぶりに老若男女を問わず、誰にでも勧めることができると思える作品。愛が夏美に対して投げかけた「この夏は1回だけなんだよ」という言葉が、強く心に残って離れない。それは、その時その時を精一杯生きることの大切さを訴えている言葉であり、同時に夏美と自分が一緒にいられる夏が1回しかないのだという、悲痛な叫びにも聞こえた。
これが初の主役となる加藤ローサが、体は19歳だが中身は8歳の少女という役柄を、実に自然に演じている。また、それに輪をかけて、妹の夏美を演じた菅野莉央が凄い。妙に大人びて可愛げのない少女が、姉に翻弄されるうちに次第に心を開き、少女らしさを取り戻していくという変化を見事に演じていて、正直彼女の演技力には末恐ろしさを感じるほどだ。