製作年/公開日
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2006年 / 2006年11月18日
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製 作 国
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日 本
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監 督
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藤田 明二
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上 映 時 間
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110分
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公開時コピー
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あなたがくれた、いちばん美しい時間
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最初に観たメディア
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キ ャ ス ト
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阿部 寛 [as 山崎隆二]
松下 奈緒 [as 続木葉子]
小島 聖 [as ユーカ]
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佐々木 蔵之介 [as 川上音彦]
村田 雄浩 [as 五十嵐]
小日向 文世 [as 沢井速雄]
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高島 礼子 [as 川上由希子]
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あ ら す じ
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成人雑誌の編集者山崎隆二は、SMの女王ユーカからの紹介で新進カメラマン続木葉子と出会う。葉子の写真は編集長の判断で採用されなかったが、隆二は別の撮影で急遽葉子に再度撮影を依頼することになる。撮影後の通り雨でできた水溜りで、葉子は隆二を被写体に写真を撮る。その写真の透明感と葉子自身に我知らず癒されていく隆二だった。
その後、葉子の働くコンビニに偶然立ち寄った隆二。2人は久しぶりに再会する。葉子のその瑞々しさに惹かれ、隆二は葉子一緒に暮らし始める。アジアンタムを両脇にかかえ、隆二の家にやってくる葉子。ふたりの生活は幸せに続くかと思われたが、ある時転機が訪れる。
撮影に出かけた先の長野で、葉子が腹部に激痛を覚えて倒れ病院に運ばれる。医師の診断は、スキルス性の胃癌だった。隆二は葉子に残された1ヶ月の時間を一緒に送るため、ニースへと旅立つ決心をするのだった・・・・・。
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たぴおか的コメント
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アジアンタムとはシダ科の観葉植物で、一旦枯れ始めると手の施しようが無いらしく、そんな状態をアジアンタムの憂鬱(=アジアンタムブルー)という。だが、希にアジアンタムブルーを克服すると、二度と枯れないとのこと。隆二と葉子の幸せは、まさにアジアンタムブルーの状態に直面したのだ。この作品、展開にかなり無理があることもあって、冷静な目で観れば星9個は付け過ぎだろうが、そこは私の独断と偏見で評価させてもらった結果なのであしからず。松下奈緒は、一昨年にTVドラマの『人間の証明』で初めてお目にかかって、その時は可もなく不可もなくといった印象だったのだが、今回は抜け殻のようになっていた隆二に生きる力を与えるに十分な魅力的な女性・葉子を演じていて、その可愛さ・健気さのあまりついつい隆二の気持ちに同化して観入ってしまった。彼女、実は現役の音大生で、作品中に流れた3つのテーマも自ら演奏しているとのこと。
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