製作年/公開日
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2005年 / 2006年12月09日
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製 作 国
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韓 国
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監 督
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イ・ジュンイク
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上 映 時 間
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122分
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公開時コピー
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それより奥は、見てはならない。
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最初に観たメディア
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キ ャ ス ト
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カム・ウソン [as チャンセン]
イ・ジュンギ [as コンギル]
チョン・ジニョン [as ヨンサングン(燕山君)]
カン・ソンヨン [as ノクス]
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チャン・ハンソン [as チョソン]
ユ・ヘジン [as ユッカプ]
チョン・ソギョン [as チルトゥク]
イ・スンフン [as パルボク]
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あ ら す じ
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16世紀初頭、漢陽にやってきた旅芸人チャンセンと相棒の女形コンギル。都で時の王ヨンサングンが、妓生上がりの官女ノクスと日夜遊び呆けている噂を聞きつけた2人は、芸人仲間と宮廷を皮肉った芝居を始める。興行は人気を博すものの、一座は侮辱罪で逮捕されてしまう。「王を笑わせることができれば、侮辱ではない」と反論したチャンセンたちに王の重臣は、王が笑わなければ死刑だと宣告する。こうして、チャンセンたちは命をかけて王の前で芸を披露する。
芸人仲間たちは緊張のあまりまともに演技ができず、このままでは王を怒らせてしまうという危機をコンギルの機転が救い、ついに人前では笑ったことがないというヨンサングンを笑わせることに成功する。そして、王は彼らに休廷に住むように命じるのだった。
その後もチャンセンたちは王の前で芸を披露し、彼らの芸にヨンサングンは大笑いする。しかし、そのたびに宮廷内の重臣の誰かが殺されたり追放されたりすることに、チャンセンは心を痛める。また、王の寵愛を受けたコンギルは官女ノクスの恨みを買い、彼女の策略に陥れられそうになる。そんなコンギルを救ったチャンセンは、ついに王から死刑の宣告を受けてしまうが・・・・・。
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たぴおか的コメント
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稀代の暴君と言われる燕山君(ヨンサングン)の暴君ぶりが2人の旅芸人の目を通して描かれているが、私にはどうしても主人公が燕山君に思えて仕方ない。人前では決して笑わない冷酷さと、閨房では官女に甘えて狂ったように遊ぶ幼稚さの二面性を好演しており、対するチャンセンを演じたカム・ウソンも無骨な旅芸人を説得力のある演技で魅せてくれた。2時間の間、眠気など全く感じることなく集中でき、韓国では国民の4人にひとり以上が観たというのも頷ける、そんな重厚な作品に仕上がっている。ただ、今ひとつ人間の内面をえぐるような深い描写が欲しかった。でなければ、複雑な過去のトラウマから暴君にならざるを得なかった燕山君も、単なる駄々っ子にしか映らない可能性がある。
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