File No.0565
製作年/公開日 2007年 / 2007年08月18日 製  作  国 日  本
監      督 行定 勲 上 映 時 間 144分
公開時コピー  きみのためなら、ぼくらは、UFOだって呼べるんだ。
最初に観たメディア
 Theater  Television  Video
キ ャ ス ト
 神木 隆之介 [as 楠木亮介]
 大後 寿々花 [as 柏手ヒハル]
 ささの 友間 [as 土田公平]
 小日向 文世 [as 土田信平]
 鈴木 砂羽 [as 土田スミ]
 伊藤 歩 [as サワコ先生]
 長塚 圭史 [as 赤星]
 田中 哲司 [as トバ]
 柏原 崇 [as 楠木亮介(青年)]
 石橋 蓮司 [as 天童]
 大竹 しのぶ [as BAR花園のママ]
 三浦 友和 [as 楠木雄一郎]
あ ら す じ  一面に麦畑が広がる田舎の馬酔村に、空港建設を計画している国の責任者である父楠木雄一郎に連れられて、小学校6年生の亮介はやってきた。都会的な少年の亮介は転校早々クラスの女の子の人気者になるが、それが気に入らない公平から喧嘩を売られてしまう。喧嘩で引き分け仲良くなった亮介と公平は、空に向かって手を拡げて不思議な呪文を唱える少女ヒハルに出会う。ヒハルは、2人に向かって「君たちはUFOの存在を信じる?」と唐突に尋ねる。彼女は、父親がUFOに連れ去られたと信じていたのだった。
 心を通い合わせることができる公平・ヒハルという友達を得て、亮介は次第に村の暮らしに馴染んできた頃、空港建設が新たな進展を見せる。地元の有力者・天童と膠着状態にあった雄一郎が、現金にモノを言わせて反対派を寝返らせたり、都会へ追いやるという手段に出たのだ。父のやり方に反発した亮介にとっては、公平とヒハルの3人で秘密の丘でUFOを待ちながら星を見るのが唯一の安らげる時間となっていた。しかし、ある日その安らぎの時間までもが奪われる事件が起きる・・・・・。
たぴおか的コメント  『バルトの楽園』以来久しぶりに大後寿々花が出演するとあって、過大な期待をかけたのが間違いだった。致命的なのは、主役格の個性がまったく活かされていない点。かろうじてささの友間ひとりが気を吐いているが、肝心の神木隆之介と大後寿々花はあの程度の役柄では彼らが演じる意味がない。また、内容があまりに散漫でまとまりを欠いているため、尺も非常に長く感じる。サワコ先生のエピソードなどはどう考えても無駄にしか思えない。加えて、いくらファンタジーとはいっても度が過ぎるような演出は逆効果だ。行定監督が「こんな映画が撮りたかった」という作品だが、その思いが過ぎて逆に独りよがりになってしまっているとしか思えない。