評 価
File No.
0568
製作年 / 公開日
2007年 / 2007年08月18日
製 作 国
日 本
監 督
笠木 望 / 湯本 美谷子
上 映 時 間
84分
公開時コピー
300万人が目の当たりにした携帯小説映画版
まだ誰も見た事のない“リアル”ラブストーリー
気付いたときは独りぼっち
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最初に観たメディア
Theater
Television
Video
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キ ャ ス ト
秦 みずほ
[as 本上アヤ]
米光 雄作
[as ナオヤ]
南 まい
河野 智典
川口 貴弘
MARU
比嘉 愛
竹下 茄人
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あ ら す じ
女子高生の
本上アヤ
は友人と初めて行ったクラブで出会った男に騙され、集団レイプを受けてしまう。レイプから解放された帰り道、引っ越しの準備でゴミを捨てる
ナオヤ
と出会う。帰宅したアヤは、家族や友人との距離、レイプのショックなどから、心と体の深い傷と寂しさを忘れるために友達からもらったドラッグを服用してしまう。そして、次の夜にもまたドラッグをやってクラブで踊ったアヤは、ナオヤと再会する。
朝まで一緒に過ごしたアヤとナオヤは、やがて本気で互いを愛するようになる。しかし、ナオヤの前では全てを忘れて元気でいたいアヤはLSD、スピードと次々にドラッグを服用するようになり、彼女の体はドラッグに蝕まれていく。そして、アヤとナオヤの2人の運命は、確実に破局へと向かっていくのだった・・・・・。
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たぴおか的コメント
原作者のRYU氏が反・ドラッグの思いで書いた携帯小説をモチーフにした作品。一見華やかに見える首都・東京の、裏側にある別の顔。その顔を一度見た者は、否応なしに泥沼へ引き込まれるように深みへはまっていく。この作品は、反ドラッグという主張が込められてはいるが、むしろ都会の表面の華やかさしか見ずに憧れると、裏側を知ってしまった時はすでに手遅れだという警鐘の意味合いが強いように思える。
悪意を秘めた者ほど、真意をオブラートで隠して優しく接してくるものなのだ。ただ、劇中である人物が言った台詞が印象に残っている。「(ドラッグは)アヤちゃんがいいと思えばやればいいし、駄目だと思ったらやめればいい」という言葉、これはある意味真理だろう。ドラッグに溺れることがどういう結果をもたらすのかわからないはずがないのだから、いかなる理由があるにせよ、自ら進んでドラッグに手を出してはいけない、固い意志をもって拒絶しなければならないのだ。