製作年/公開日
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2006年 / 2007年09月22日
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製 作 国
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オーストラリア
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監 督
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ニール・アームフィールド
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上 映 時 間
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108分
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公開時コピー
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きみを あきらめることより うしなうことが こわかった
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最初に観たメディア
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キ ャ ス ト
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ヒース・レジャー [as ダン]
アビー・コーニッシュ [as キャンディ]
ジェフリー・ラッシュ [as キャスパー]
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トニー・マーティン [as キャンディの父]
ノニ・ハズルハースト [as キャンディの母]
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あ ら す じ
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【Heaven】詩人志望の青年ダンは、輝くように美しいキャンディに出会ってひと目で恋に落ちる。ダンはヘロインの常用者で、キャンディもその危険な世界へと足を踏み入れてしまう。ドラッグを手に入れるために、キャンディはやがて街で身体を売るようになったが、そんな彼女をダンは黙って容認することしかできなかった。キャンディの両親はダンがジャンキーであることに不安を感じていたが、そんなことは眼中にない2人はついに結婚に踏み切る。
【Earth】結婚後の2人の関係は少しずつ変わっていった。売春で生活費を稼ぐキャンディは、自分では何もしないダンと口論になる。そんな中キャンディが妊娠し、2人はドラッグをやめる決意をするが、激しい禁断症状の末キャンディは出血して倒れ、病院に運ばれる。そして、医者から子供の命は助からないと宣告されるのだった。
【Hell】子供を失った2人は、再びジャンキーとしての生活へ戻ってしまう。やがて、キャンディは精神のバランスを崩して施設で療養生活を送ることになり、ダンは皿洗いの仕事に就いてキャンディの帰りを待つのだったが・・・・・。
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たぴおか的コメント
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『プロヴァンスの贈りもの』でお目にかかったアビー・コーニッシュが演じるキャンディが魅力的で、彼女のような女性が堕ちていく様を見守るのは辛いものがある(笑)。そして、対するヒース・レジャー扮するダンは、事態を根本的に解決しようとしない、その場しのぎばかりのとんでもないダメ男だ。若い男女が快楽に身を任せ刹那主義で生きていれば、堕ちていく先はわかり過ぎるほどわかりきっているだけに、ドラッグをやめようとして挫折してしまう2人には観ていてイライラしてしまう。ただ、最後の最後で、やっとダンが自分の気持ちを抑えて、本当にキャンディのためだけを思って語った言葉は印象的で、初めてダンの人間らしい部分に接したような気がした。そして、ラストでキャンディが療養を経て美しさを取り戻したのは、観ている者にとっても、また、ダンにとっても大きな心の救いとなったことだろう。
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