評     価  

 
       
File No. 0692  
       
製作年 / 公開日   2007年 / 2008年03月07日  
       
製  作  国   アメリカ  
       
監      督   ダグ・リーマン  
       
上 映 時 間   88分  
       
公開時コピー   行き先、無制限
この自由に、未来はあるのか?
 

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最初に観たメディア  

Theater

Television

Video
 
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キ ャ ス ト    ヘイデン・クリステンセン [as デヴィッド・ライス]
 ジェイミー・ベル [as フリフィン・オコナー]
 レイチェル・ビルソン [as ミリー・ハリス]
 サミュエル・L・ジャクソン [as ローランド・コックス]
 ダイアン・レイン [as メアリー・ライス]
 マイケル・ルーカー
 アナソフィア・ロブ
 マックス・シエリオット
 
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あ ら す じ    ミシガン州で育ったデヴィッド・ライスは、同級生のミリーに思いを寄せるごく普通の高校生だった。しか15歳の時に川で溺れそうになった際に、彼は自分に備わった途方もない“才能”に気づくことになる。彼は冷たい川底から一瞬にして、図書館へと“ジャンプ”していたのだ。
 母メアリーが家を出て以来、人が変わってしまった父との生活にうんざりしていたデヴィッドは、1人ニューヨークへと向かった。15歳の彼が生きていくため次に瞬間移動したのは、銀行の金庫室だった。まんまと大金をせしめたデヴィッドだが、その存在に気づいた男がいた。“ジャンパー”を悪とみなし、彼らの抹殺を使命とする組織“パラディン”のローランドだった。
 10年後、デヴィッド世界各地を自由気ままにと飛び回り、“ジャンパー”の特権を謳歌していた。しかし、孤独だった。そんな時、ミリーと再会を果たしたデヴィッドは、彼女をローマへの旅行に誘う。そして、コロッセオを訪れていたとき、“ジャンプ”のためにミリーから離れたデヴィッドの前に、グリフィンという青年が現れる。彼もまた“ジャンパー”のひとりだったのだ。戸惑うデヴィッドは“パラディン”たちの襲撃に遭い、“ジャンパー”の宿命、そして母が秘めていた重大な秘密を知るのだった・・・・・。
 
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たぴおか的コメント    観る前から気になっていたのが、88分という尺のあまりの短さ。もしかして、ストーリーなど度外視のアメコミ的な作品なのか、と危惧されたのだが、観てみたらどうやらその危惧が的中したようだった。決して退屈するような作品ではないのだが、正直この1本で独立した作品として観るにはあまりに薄っぺらで、私にはシリーズ作品の導入部分としか思えない内容だった。それでいて、シリーズの第1作にしては、例えばジェイソン・ボーンシリーズにおける「自分は一体何者なのか?」というような、シリーズ全体に通じる大きなテーマも謎も見られない。映像は見事だし、東京の渋谷や秋葉原が登場するのは、ハリウッドの市場として日本が重視されていることの表れで日本人として喜ばしいのだが、肝心の中身があれではねぇ・・・・・。唯一オススメできる点は、疲れて睡魔に襲われそうな時に観ても大丈夫、という点くらいだろう。