評     価  

 
       
File No. 0818  
       
製作年 / 公開日   2008年 / 2008年09月06日  
       
製  作  国   日  本  
       
監      督   犬童 一心  
       
上 映 時 間   116分  
       
公開時コピー   天才漫画家、麻子さんの家に
新しい仲間がやって来ました
 

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最初に観たメディア  

Theater

Television

Video
 
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キ ャ ス ト   小泉 今日子 [as 小島麻子]
上野 樹里 [as ナオミ]
加瀬 亮 [as 青自]
森三中 [as 麻子のアシスタント]
林 直次カ [as マモル]
伊阪 達也 [as タツヤ]
高部 あい [as 京子]
柳 英里紗 [as エリカ]
田中 哲司 [as 近藤]
村上 大樹 [as 田中]
でんでん [as 梶原]
山本 浩司 [as 小林]
楳図 かずお [as UMEZU氏]
マーティ・フリードマン [as ポール・ウェインバーグ]
大後 寿々花 [as 人間のサバ]
小林 亜星 [as 山本泰助]
松原 智恵子 [as 麻子の母]
 
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あ ら す じ    吉祥寺に住む天才漫画家と謳われる小島麻子は、13年以上もの間一緒に暮らした猫のサバを亡くし、漫画を描けなくなってしまう。そんな麻子を、アシスタントナオミたちは心配そうに見守るしかなかったが、そんなことを知ってか知らずか、ある日麻子は一匹の子猫を連れて帰ってくる。名前はグーグー、ナオミたちが名前の意味を尋ねると、麻子は「当てたらメンチカツ1年分」と笑ってはぐらかすのだった。
 グーグーがやってきて以来、麻子の周囲は大きく動き始める。逃げ出したグーグーを追ってたことがきっかけで、不思議な青年青自との出会い。麻子のアシスタントとして、自分の才能に限界を感じていたナオミのニューヨーク留学とナオミの彼マモルの浮気騒動。そして、猫が人間の3倍の早さで生きていることにヒントを得て、久しぶりに新作を描く意欲を感じていた麻子に、悲しい報せがもたらされる・・・・・。
 
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たぴおか的コメント    残念ながら、過度に期待をしてしまったようだった。クランク・アップした時に、上野樹里が寂しさのあまり泣き出したというエピソード付きの作品ではあるが、俳優の作品への思い入れとそれを観る者の受け取り方はあくまで別物なのだ。歌手としての小泉今日子は(アイドルとしては一流だが)ハッキリ言って三流だと思っているが、女優としての才能は認めていた。だから彼女が悪いわけではなく、いわゆる貫禄勝ちとでも言うべきか、共演の上野樹里の演技も霞んでしまうほどいい演技だったと思う。森三中も悪くなかったし、キャストで唯一不満があるとすれば加瀬亮くらいで、この作品では彼の持ち味の曖昧さが逆効果となり、彼の存在自体をも曖昧にしてしまっている気がする。私には麻子が青自に恋心を抱くとは到底思えず、その設定自体に無理があるように感じてしまった。
 そして、この作品のタイトルにもなった猫のグーグーなのだが・・・・・これが猫嫌いの私にとっては全く可愛く思えないのがツラい。猫の種類自体が違うから仕方ないのだが、『ネコナデ』の鬼塚トラはさしもの私も「可愛い!」と思う気持ちを抑えられなかったが、どうもこのアメリカン・ショートヘアという猫は・・・・・ダメ、苦手です。唯一の収穫は、意外なところで大後寿々花が出演していたことか。最初見た時は大後寿々花に似ているとはすぐに思ったのだが、20歳前後の年齢に見えたため、エンド・クレジットを観て初めて彼女だと納得した次第だ。また余談だが、上野樹里扮するナオミ、カタカナで名前を書かれるとどうしても『痴人の愛』のナオミや、果てはナオミ・キャンベルを連想してしまうため、平仮名か漢字表記にして欲しかった(笑)。