評 価
File No.
1114
製作年 / 公開日
2009年 / 2009年11月28日
製 作 国
アメリカ
監 督
クリス・ワイツ
上 映 時 間
130分
公開時コピー
この愛を貫く。
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最初に観たメディア
Theater
Television
Video
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キ ャ ス ト
クリステン・スチュワート
[as イザベラ・マリー・スワン]
ロバート・パティンソン
[as エドワード・カレン]
テイラー・ロートナー
[as ジェイコブ・ブラック]
ダコタ・ファニング
[as ジェーン]
アシュリー・グリーン
[as アリス・カレン]
ニッキー・リード
[as ロザリー・ヘイル]
ジャクソン・ラスボーン
[as ジャスパー・ヘイル]
ケラン・ラッツ
[as エメット・カレン]
ピーター・ファシネリ
[as カーライル・カレン]
エリザベス・リーサー
[as エズミ・カレン]
エディ・ガテギ
[as ローラン]
レイチェル・レフィブレ
[as ヴィクトリア]
ビリー・バーク
[as チャーリー・スワン]
マイケル・シーン
[as アロ]
ジェイミー・キャンベル・バウアー
[as カイウス]
クリストファー・ハイアーダール
[as マーカス]
キャメロン・ブライト
[as アレック]
チャスク・スペンサー
[as サム・ウーレイ]
アレックス・メラズ
[as ポール]
ブロンソン・ペルティエ
[as ジャレッド]
キオワ・ゴードン
[as エンブリー・コール]
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あ ら す じ
18歳の誕生日を迎え、いつまでも17歳のままの
エドワード
よりもひとつ年上になったことに対して苛立ちを覚え、エドワードと同じヴァンパイアになりたいという気持ちをさらに募らせる
ベラ
。そんな彼女を招いて催されたカレン家での誕生パーティで、小さな事件が起きた。カレン家の面々からもらったプレゼントをベラが開封する際に、誤って指を怪我して出血してしまった。そして、ベラの血の臭いに理性の抑えが利かなくなった
ジャスパー
がベラに襲いかかり、彼を止めようとしたエドワードとの間で乱闘騒ぎを起こしてしまったのだ。
その事件がきっかけとなったのか、後日ベラはエドワードに呼び出されて別れ話を告げられてしまう。
カーライル
が年齢よりもずっと若く見えることに周囲が気づき始めたことが理由で、一家揃って町を出ることになったとエドワードは言う。エドワードは、自分は二度とベラの前に現れることはない、くれぐれも無謀な真似はしないようにと言い残して、一家揃ってベラの前から姿を消してしまった。
エドワードを失ってしまったベラは心に埋めようのない空洞を抱えて、廃人同然の生活を送っていた。そして、自分の身が危険にさらされた時、エドワードの幻が見えることに気づいたベラは、進んで自らを窮地に追いやるようになる。そんな彼女の支えになったのは、幼なじみの
ジェイコブ
だった。彼の優しさに次第に元気を取り戻していくベラだったが、ある日を境に唯一のベラの心の支えだったジェイコブまでもがベラから離れていく。彼の正体はヴァンパイアの宿敵であるオオカミ一族の末裔だったことがその理由だった。しかし、事実を知ってもなお、ベラはジェイコブを唯一無二の友人として接しようとするのだった。
ある日、ベラの元に
アリス
が訪ねてくる。ベラの様子はアリスの能力を使ってエドワードに伝えられていたのだが、自らを危地へと追い込むベラの姿を見て自殺と勘違いしたエドワードが、自ら命を絶とうとしているというのだ。ベラは急遽アリスと共に、エドワードが向かったというヴァンパイアの最大勢力ヴォルトゥーリー一族が住むイタリアへと向かうのだった・・・・・。
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たぴおか的コメント
ヴァンパイアのエドワードと人間の少女ベラとの禁断の愛を描いた、シリーズ2作目。前作から引き続き登場する人物が多い中、今回は意外なキャストの登場に驚かされた。『フロスト×ニクソン』での熱演が記憶に新しいマイケル・シーンで、『アンダーワールド』シリーズではすっかりライカン(狼男)役が板に付いた彼が、今回はヴァンパイア役で登場している。そして、さらに意表を突かれたのが、ヴァンパイアのヴォルトゥーリー一族の長らしい、マイケル・シーン扮するアロの元へエドワードらを導く少女ジェーンだ。一目見た瞬間「ダコタ・ファニングに似てるなぁ」と感じたのだが、まさかダコタがヴァンパイアでしかもこんな脇役に甘んじているなどとは夢にも思わず、「もしもダコタにお姉ちゃんがいればこんな感じなんだろうなぁ」などと思っていた。ところが、エンドクレジットにはしっかり“DAKOTA FANNING”の名が・・・・・。思わぬ作品でダコタを観られたことを嬉しく思う反面、彼女には妙な役柄に染まることなく女優としての王道を突き進んで欲しいものだと、複雑な心境に陥った。
話が横道にそれたが、クリステン・スチュワート扮するベラ、そして、ロバート・パティンソン扮するエドワードの美形カップルが相変わらず羨ましいほど絵になっている。そして、今回は準主役ともいえる重要な役回りのジェイコブを演じたテイラー・ロートナーの筋肉美は凄い。また、ベラに対して何かと親身になってくれるヴァンパイアのアリスを演じたアシュリー・グリーンも、前作ではあまり目立たない役柄だったが、今回は見せ場も多くてその分光って見えた。『クローサー』に出演した時のナタリー・ポートマンを連想させるような雰囲気の女優で、彼女の今後にちょっと注目したくなった。
前作が公開されたとき、私はまだそれが三部作の一作目であることを知らずにいたが、単独の作品としても充分通じるような内容だった。けれども今回の『ニュームーン』は、続編のための序章のような印象を受け、盛り上がりも今ひとつだった気がする。エドワードが中盤から終盤にかけて全く登場しないのでは、そう感じても仕方ないだろう。そして、エドワードがベラと別れようと決断した理由があまりに脆弱で、どう考えても説得力不足。その分オオカミの末裔であるジェイコブが頑張ってくれているが、エドワードと比べると主役としての華やかさに欠けるのは否定できない。次作への期待を込めて、甘めの星8個にしてみた。