評     価  

 
       
File No. 1244  
       
製作年 / 公開日   2010年 / 2010年07月10日  
       
製  作  国   アメリカ  
       
監      督   アンディ・テナント  
       
上 映 時 間   110分  
       
公開時コピー   元妻を刑務所にブチこむ?
その仕事、のった!
 

* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *

最初に観たメディア  

Theater

Television

Video
 
* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *
キ ャ ス ト   ジェニファー・アニストン [as ニコール・ハーレイ]
ジェラルド・バトラー [as マイロ・ボイド]
クリスティーン・バランスキー [as キティ・ハーレイ]
ジョエル・ガーランド [as ドワイト]
マット・マロイ [as グレイ]
ジェイソン・コロトゥーロス [as ジェルマン]
ジェイソン・サダイキス [as スチュワート]
アダム・ローズ [as ジミー]
ジオ・ペレス [as サム]
ドリアン・ミシック [as ボビー]
デヴィッド・コスタビル [as アーサー]
ピーター・グリーン [as マーラ]
ジェフ・ガーリン [as シド]
シオバン・ファロン [as テレサ]
キャシー・モリアーティ [as アイリーン]
リッチー・コスター [as レイ]
 
* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *
あ ら す じ    もと敏腕刑事で今は賭け事に負けて借金まみれの賞金稼ぎマイロ・ボイド。どんな仕事でもいいから稼ぎたい、そんな彼への新たな依頼のターゲットは、なんと別れた元妻のニコール・ハーレイだった。記者のニコールはある自殺事件を不審に思い調査しており、警官との些細なトラブルについての裁判当日も重要な証言を聞くために出廷せず、そのために逮捕状が発行されてしまったのだった。
 そんなことは知る由もないマイロは、フラれた元妻の腹いせもあって俄然仕事にヤル気を燃やす。そして、職業柄ニコールの居場所を突き止めたマイロは、ニコールを捕らえると颯爽と警察へと向かった。ところが、そんなマイロの車を尾行する車があった。ニコールが調べていた自殺事件は、実は裏では麻薬の密売が絡んだ殺人事件で、秘密が暴かれることを恐れた犯人の一味がニコールを亡き者にしようとしていたのだった。
 妻ニコールを捕らえるというマイロにとっては簡単な仕事が、一転して命を狙われる羽目になり、マイロは昔取った杵柄でニコールに協力して事件を調べることになった。調べを進めていくうち、2人は結婚した頃の気持ちを思いだし、互いに相手を必要としていることに気づくのだったが・・・・・。
 
* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *
たぴおか的コメント    いや〜、ジェラルド・バトラーとジェニファー・アニストンのコンビが最高にいい!基本的にはロマコメなのだが、ジェラルド・バトラー扮するマイロの本業であるバウンティー・ハンターの仕事がほどいい度合いで絡められていて、観ていてまったく退屈しない。キャサリン・ハイグルとの『男と女の不都合な真実』も良かったが、個人的にはこの作品の方が断然気に入った。
 元は愛し合う夫婦だったマイロとニコールが、今では会えば互いの悪口を言い合うほど険悪な間柄になっていて、そんな2人が嫌々ながら行動を共にせざるを得なくなった経緯がわかりやすく、また不自然さも感じられない。そして、2人が一緒の時間を過ごすうちに、互いを見直していくというのはロマコメの王道的な展開だ。哀れなのはニコールに独りよがりな愛情を抱くスチュワートで、マイロの車を自分の車だと言ったばかりに、足は骨折させられて痛み止めに馬用のどデカい注射器で鎮静剤を打たれる始末だ。可哀相だと言うべきなのか、それとも天罰だと言っていいのか・・・・・。
 2人が新婚当時に訪れたプチホテルの雰囲気が心地いいね。経営する老夫婦が2人のことをちゃんと覚えてくれていたなんて、ちょっと泣かせる設定だ。そして、2人の関係が元通りに戻りそうな時に、マイロがうっかり携帯で話したないようが全てをぶち壊してしまうのが観ていて痛い。決して悪気はないのだが、得てして肝心な時にカッコつけてみたり、気取ってみたりして、女性の気分を害してしまうのが男の悲しい習性で、観ていてマイロにしみじみ共感を覚えてしまった。
 そんなマイロも、最後は仕事は仕事と割り切ってニコールを警察へ連行するのは、さすがプロだと言うべきか。ところが、その後に意外な行動に出るのだが、それがロマコメとしては最高に嬉しい展開だ。互いに警察に拘留されて鉄格子越しのキスなんて、この上ないハッピーなエンディングだった。