評     価  

 
       
File No. 1299  
       
製作年 / 公開日   2010年 / 2010年10月23日  
       
製  作  国   アメリカ  
       
監      督   ナネット・バースタイン  
       
上 映 時 間   103分  
       
公開時コピー   遠距離恋愛の彼といつも一緒にいるために、
あなたの夢を諦めなければならないとしたら?
 

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最初に観たメディア  

Theater

Television

Video
 
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キ ャ ス ト   ドリュー・バリモア [as エリン]
ジャスティン・ロング [as ギャレット]
チャーリー・デイ [as ダン]
ジェイソン・サダイキス [as ボックス]
クリスティナ・アップルゲイト [as コリーン]
ジム・ガフィガン [as フィル]
ロン・リヴィングストン [as ウィル]
オリヴァー・ジャクソン=コーエン [as デイモン]
ナタリー・モラレス [as ブランディ]
ケリー・ガーナー [as ブリアンナ]
ジューン・ダイアン・ラファエル [as カレン]
ロブ・リグル [as ロン]
サラ・バーンズ [as ハーパー]
テリー・ビーヴァー [as 教授]
マット・セルヴィット [as ヒュー]
テーラー・シュヴェンケ [as マヤ]
 
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あ ら す じ    ニューヨークの音楽業界で働くギャレットは、彼女の誕生祝いで些細なことからフラれてしまう。そのまま悪友のダンボックスと共にバーへ繰り出したギャレットは、ジャーナリスト志望でニューヨークの新聞社で研修中のエリンと出会い、意気投合する。そしてそのまま夜を過ごした2人は翌朝ダイナーで朝食を摂りながら、互いにこの付き合いは軽い付き合いで6週間だけのものだと確認し合った、なぜなら、6週間後にはエリンの研修が終わり、彼女はニューヨークとは正反対の西海岸の街・サンフランシスコへと戻らなければならなかったからだ。
 ところが、ニューヨークで一緒に過ごした6週間が2人を変えてしまった。互いに軽い付き合いでは済まなくなったギャレットとエリンは、空港で別れ間際に遠距離恋愛を貫き合おうと約束した。エリンは過去に遠距離恋愛のおかげで、人生の大事な時間を無駄にしてしまった苦い経験があったにもかかわらず。
 こうして2人の東海岸と西海岸に離れての遠距離恋愛は始まった。ギャレットはダンやボックスにからかわれながらも、エリンは以前にも遠距離恋愛で失敗したことから神経質なまでに過保護な姉・コリーンにやんわりと反対されながらも、電話やメールでの連絡を欠かさなかった。会えない時間が長いだけに、会った時には溜まりに溜まった思いをすべて吐き出すかのように一気に燃え上がる2人。遠距離恋愛の辛さに耐えながらも、エリンはニューヨークの新聞社への就職を試みるが、不景気の折で彼女を採用してくれる会社は見つからなかった。
 そんな折り、エリンは教授から紹介された地元の新聞社の面接を受け、見事採用が決定した。そして、シスコに訪れたギャレットに、地元紙の会社に採用されたことを話すのだが・・・・・。
 
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たぴおか的コメント    遠距離恋愛の悩みは万国共通だ・・・・・と言いたいところだが、さすがに日本とアメリカではスケールが違いすぎる。しかも、西海岸のサンフランシスコと東海岸のニューヨークといえば、広い北米大陸の端と端。時差も3時間あり、日本からだとイスラマバードとの時差に匹敵する・・・・・遠すぎる!。だから、会いたくても会えないし、話したくてももしかしたら相手はもう寝ているかもしれない、そんな日本では想像が付かないような遠距離恋愛に悩む恋人たちが、アメリカには700万人近くもいるとか。ドリューも、そんな恋愛事情をストレートに描いた脚本に惹かれたと語っているようだ。
 さて、この作品で主演した2人、ドリュー・バリモアとジャスティン・ロングといえば、『そんな彼なら捨てちゃえば?』で共演したことをきっかけに実生活でもアツアツの恋人同士で、そんな2人をキャスティングするとは、てっきりドリューがプロデューサーに名を連ねているのかと思ったら、意外にも彼女は今回は出演のみだった。恋人同士の2人に恋人役を演じさせるとは、話題にはなると思うが、下手をしたら大失敗になりかねないギャンブルのような大胆なキャスティングには驚かされた。まぁ、冷静に考えてみれば、もしドリュー本人がプロデューサーだったら、自分の恋人役に本物の恋人を持ってくるような真似は、逆にできなかっただろう。
 そんな作品の中身はと言えば、おそらくはドリューとジャスティンの仲は私生活でも充実しているのだろうと思わせるような、観ているこっちが恥ずかしくなりそうなアツアツぶりにあてられてしまった。もちろんヌードシーンなどは一切ないものの、2人の結構キワドいシーン・・・・・いや、2人だけではなくエリンの姉夫婦のそんなシーンもあったりして、その辺りがR15+の鑑賞制限になった理由なのかも。
 それにしてもエリンとギャレットの2人、ついフラフラッとしてしまいそうな時がなかったわけではないだろうけど、その意志の強さは驚嘆に値する・・・・・と言うより、今時いこんな健全なカップルっているのか?と思わずにいられない。遠距離恋愛とあれば、普通はどちらか一方(あるいは双方)がつい一夜の激情に身を任せてしまい、それが原因で2人の仲に亀裂が・・・・・というのが定番だが、この作品の2人にはそれがないのだ。さすがはハリウッドのベストカップルとの呼び声高い2人、映画の中でもよそ見はしないといったところだろうか(笑)。一体どこまでが演技でどこからが演技抜きなのか、そんなことを想像しながら観るのもいいかもしれない。