評 価
File No.
1719
製作年 / 公開日
2012年 / 2013年01月18日
製 作 国
アメリカ
監 督
セス・マクファーレン
上 映 時 間
106分
公開時コピー
世界一ダメなテディベア、出没。
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最初に観たメディア
Theater
Television
Video
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キ ャ ス ト
マーク・ウォールバーグ
[as ジョン・ベネット]
ミラ・クニス
[as ロリー・コリンズ]
セス・マクファーレン
[as テッド(声の出演)]
ジョエル・マクヘイル
[as レックス]
ジョヴァンニ・リビシ
[as ドニー]
パトリック・ウォーバートン
[as ジョンの同僚]
マット・ウォルシュ
[as トーマス]
ジェシカ・バース
[as タミ=リン]
エイディン・ミンクス
[as ロバート]
ビル・スミトロヴィッチ
[as フランク]
ノラ・ジョーンズ
[as Herself]
サム・ジョーンズ
[as Himself]
トム・スケリット
[as Himself]
ブレットン・マンリー
[as 若き日のジョン]
ラルフ・ガーマン
[as ジョンの父]
アレックス・ボースタイン
[as ジョンの母]
ローラ・ヴァンダーヴォート
[as ターニャ]
ロバート・ウー
[as アジア人のミン]
ジェシカ・ストループ
[as トレーシー]
メリッサ・オードウェイ
[as ミシェル]
レイ・ロマノ
[as Himself]
ライアン・レイノルズ
[as ジャレッド]
テッド・ダンソン
[as Himself]
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あ ら す じ
1985年、ボストン郊外。誰にも相手にされない孤独な少年ジョンは、クリスマスプレゼントでもらった唯一の話し相手であるテディベアと、本当の友人になれるよう天に祈りを捧げる。翌朝、ジョンの祈りは通じ、魂が宿ったテディベア
“テッド”
はジョンに「一生親友だよ」と約束する。しかし、やがて奇跡は日常となり、少年は大人へと成長する・・・・・。
それから27年。
ジョン・ベネット
はいつまでも青春時代から脱却できないダメ男に成長し、テッドも見た目は可愛いテディベアのままだが中身だけが成長し、いまや下品なジョークと女の事で頭がいっぱいの中年テディベアに成り下がっていた。少年時代の約束通り、親友として今日も自宅ソファーで自堕落で低モラルな毎日を送るジョンとテッド。そんな中、ジョンは4年間付き合っている彼女
ローリー・コリンズ
から、自分かテッドのどちらかを選ぶよう迫られ、テッドから自立することを決意するが・・・・・。
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たぴおか的コメント
私にしては珍しく公開初日ではなく2日目のレイトショーに臨んだが、360名という大スクリーンのほぼ8割の席が埋まっていたという観客の入りには驚いた。しかもこの作品、テディベアが主人公にもかかわらず「R15+」の視聴制限が付けられている。予告編を観て大方の予想はついていたが、観てみるとこれが予想を上回る下ネタの連発で、素直に笑えるシーンと苦笑させられるシーンとが半々といった感じの作品だった。
見かけは可愛いテディベア、けれどもその中身は中年オヤジで、酒は飲むしハッパもやる、家にデリヘル嬢を呼んで乱痴気騒ぎはするし、これが実にトンデモないクマなのだ。でも、どんなに馬鹿げた真似をしても、ジョンと親友であることだけは決して忘れない点が救いになっている。ロリーとの仲を元に戻すために身を引こうとするなんて、胸にグッとくるものがある。そんなテッドが変態ストーカー親子に拉致されてしまうくだりは、いくら何でも結末があまりに可哀想で、唯一この作品でしんみりとさせられてしまう。
この作品とどのような繋がりがあるのかわからないが、1981年に公開された映画
『フラッシュ・ゴードン』
のネタがふんだんに取り込まれている。マーク・ウォールバーグ扮する主人公のジョンが、子供の頃にテッドと一緒にテレビで『フラッシュ・ゴードン』を観てファンになったようだが、それほど大ヒットした作品じゃないから、今の30代、20代の観客には“ミン皇帝”だの“モンゴ帝国”だのと言われても今ひとつピンとこなかっただろう。もちろん、『フラッシュ・ゴードン』を全く知らなくてもこの作品を理解するのには困らないが、知っている者の方がより笑える作りになっているのは確かだ。
私は個人的に非常に気に入っていた映画だけに、フラッシュ・ゴードンを演じたサム・ジョーンズ本人のまさかの登場は予期しないサプライズだった。そして、カメオ出演かと思ったら最後の最後までお付き合いしてくれ、ラストでは『フラッシュ・ゴードン』と同じくフラッシュ・ジャンプで締めくくってくれている。30年以上も前の作品だが、思ったよりもサム・ジョーンズも老けていなくて、映画の時の面影がそのまま残っていたのは嬉しかったね。また、彼以外にもライアン・レイノルズやノラ・ジョーンズといった面々が意外なシーンで登場しているのも見物だ。
いまひとつ大人になりきれない、ミラ・クニス扮するロリーの言葉を借りれば「責任を取ることができない」、そんな優柔不断な男を演じさせると、マーク・ウォールバーグは実に似合っている。そして、『ブラック・スワン』以来ハリウッドのスターダムにのし上がったミラ・クニスがいい、とてもいい。観るたびに可愛く見えてくるのは、多分私の思い入れのせいだとは思うけど(笑)。