評     価  

 
       
File No. 2806  
       
製作年 / 公開日   2018年 / 2018年06月16日  
       
製  作  国   アメリカ / カ ナ ダ  
       
監      督   ティム・ハンター  
       
上 映 時 間   104分  
       
公開時コピー   その闇を覗いたものは、
もう二度と戻れない。
 

* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *

最初に観たメディア  
Theater Television Video
 
* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *
キ ャ ス ト   ニコラス・ケイジ [as レイ]
ロビン・タネイ [as マギー]
マーク・ブルカス [as ハワード]
アーニー・ライヴリー [as トミー]
カッシア・コンウェイ
ジャック・グレイ [as ジェシカ]
バリー・ジェイ・ミノフ [as ガソリンスタンドのオーナー]
ビル・ボレンダー [as ベン]
 
* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *
あ ら す じ    幼い娘を事故で亡くした、レイマギーの夫婦。2人は新生活を求めて、SNSで知り合ったベンから田舎町のモーテルを買い取り、新たなスタートを切ろうとしていた。
 ある日、レイは倉庫の奥で隠し通路を発見する。それは10号室の壁裏まで続いており、マジックミラーで室内を覗けるようになっていた。そしてある夜、美女2人がレズビアン・SMプレイに耽る様子を、罪の意識を覚えながら覗き見してしまうレイ。だがそれは、連鎖する事件の前触れにすぎなかった。
 しばらくして、10号室にいた女の1人が死体で発見される。そして、何者かがプールに投げ込んだ豚の死体。前オーナーのベンは失踪し、町の人々や保安官ハワードは新参者のレイに疑惑の目を向けてくる。そしてレイは、このモーテルでかつて若い娘の変死体がプールで発見された事件があったことを知るのだった。
 10号室に隠されている、恐るべき秘密とは?レイはベンの行方を追い、その謎を解き明かそうとするが・・・・・。
 
* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *
たぴおか的コメント    例によって、ニコラス・ケイジの大作出演の谷間に当たるB級作品への出演だが、予想を遥かに下回る出来の酷さに唖然。なぜ、ニコラス・ケイジほどの俳優がこの程度の作品に出演したのか理解に苦しむが、一説によると、多額の借金をかかえた(理由は不明)て、その返済のためにB級作品に出まくっているとかいないとか。そう言えば、翌週(6月23日)にも立て続けに主演作『マッド・ダディ』が公開されるから、あながち根拠のない話でもないかも。
 『ダークサイド』という邦題が陳腐だが(原題の“LOOKING GLASS”の方が的を射ている・・・・・のは当然か)、それ以上にコピーが酷く、それらを裏切らない内容の陳腐さが何よりもすさまじい。主演がニコラス・ケイジだから観たようなものの、無名の俳優が主演だったら絶対に料金を払ってまで観ようとは思えないし、もしも観たなら絶対に「金返せ!」モートに転じていた。
 “LOOKING GLASS”とはマジック・ミラーのことなのだが、コピーではそれを覗いたことがきっかけでダークサイドに陥ってしまうような内容を想像するが、実はそのマジック・ミラーがこの作品でが果たしている役割は極めて小さい。強いて言うならば、クライマックスでニコラス・ケイジ分するレイが、妻マギーを助けるのに役に立った程度の脇役でしかない。実はレイが殺人犯?なんてどんでん返しも想像していたのだが、何のひねりもない平凡な展開には正直してしまった。ベンに思わせぶりな行動を取らせたり、プールに豚の死骸を浮かべたりなんて演出も、すべて空回りの徒労に終わってしまっている。