評     価  

 
       
File No. 2972  
       
製作年 / 公開日   2004年 / 2019年03月29日  
       
製  作  国   イギリス  
       
監      督   エドガー・ライト  
       
上 映 時 間   100分  
       
公開時コピー         

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最初に観たメディア  
Theater Television Video
 
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キ ャ ス ト   サイモン・ペッグ [as ショーン]
ケイト・アシュフィールド [as リズ]
ニック・フロスト [as エド]
ルーシー・デイヴィス [as ダイアン]
ディラン・モーラン [as デヴィッド]
ニコラ・カニンガム [as メアリー]
ペネロープ・ウィルトン [as バーバラ]
ビル・ナイ [as フィリップ]
ピーター・セラフィノウィッツ [as ピート]
ジェシカ・スティーヴンソン [as イヴォンヌ]
マーティン・フリーマン [as デクラン]
 
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あ ら す じ    電気量販店に勤めるショーンはだらしない性格で、10歳年下の部下からは馬鹿にされ、恋人リズや義理の父フィリップからはいつも怒られてばかりだった。そしてついにリズから愛想を尽かされたショーンは、いきつけのウィンチェスター・パブでルームメイトで親友のエドと飲み明かす。
 その翌日、ショーンとエドは酔っ払いの女性に絡まれるが、それは2人の勘違いで彼女はゾンビだった。しかも、もう一人のルームメイトのピートまでゾンビ化してしまった。武器を手に入れ、ゾンビと戦うショーンとエド。フィリップが怪我をしたと知ったショーンは、母バーバラとリズを助けて名誉挽回しようと奮闘する。
 バーバラ、フィリップ、リズ、リズの友人で恋人同士のデヴィッドダイアンを連れ出したショーンとエドは、協力してウィンチェスター・パブに避難しようとするが、途中でフィリップがゾンビになってしまう。
 ゾンビ化したフィリップをやり過ごしたものの、もう少しでウィンチェスター・パブというところで、一同はゾンビの大群に遭遇してしまうが、ゾンビのふりをして紛れ込むというダイアンのアイディアによって、なんとかパブまでたどり着くことに成功する。しかし、エドの勝手な行動とデヴィッドの失敗でゾンビが集まってきてしまう。ウィンチェスター・パブのシンボル、ウィンチェスター銃で集まるゾンビと戦う彼らに、更なる試練が訪れるのだった・・・・・。
 
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たぴおか的コメント    今回、初めてTOHOシネマズ日比谷で観ることになり、どうせならプレミアム・ボックスシートってやつを試してみようと、ポイントで無料鑑賞にしてプレミアムシートの追加料金の1,000円のみを支払うこととなった。各席に荷物を置くスペースもあり、隣と肘掛けの争奪戦になることもない、非常に快適なシチュエーションでの鑑賞となった。また今回同様に1,000円のみで利用してみたいと思わせる設備だった。
 「サイモン・ペッグとニック・フロストのタッグ作品、今回のテーマはゾンビか?」なんて思っていたが、これがトンデモない勘違いだった。前半にサイモン・ペッグ演じるショーンが、自らの年齢を29歳だと告げるシーンがあるのだが、「いくら役の上だとは言っても、サバ読みし過ぎだろう」なんて思った時点で気づくべきだった。この作品、実は制作されたのは15年も前で、なぜか日本では公開されずに年月が流れ、やっと今回の日本公開にこぎ着けたという曰く付きの作品だったのだ。そう言えば、『ホットファズ』もなかなか公開が決まらず、ファンの署名運動でやっと公開にこぎ着けたんだった。なぜ15年もの長い間日本で公開されなかったのか、そしてなぜそんな作品を今さら劇場公開することになったのか、その経緯を知りたい知りたくてたまらない。ちなみに15年前の作品だから、作品中の連絡手段は固定電話だし、スマホや携帯電話は一切登場しない。
 願わくば、制作年代順に観たかったこの作品。ゾンビをモチーフにしたコメディ作品は今でこそ少なくないものの、当時としてはこの作品はその走りとも言える作品だろう。とは言え、『ホット・ファズ』や『宇宙人ポール』を観てしまった今では、さすがに面白さも半減してしまう。また、掲示板を見ると「ゾンビのふりをして」が面白いという意見が少なくないが、それだったら私は『ウォーム・ボディーズ』のテリーサ・パーマーの方が断然面白かった。いずれにしても、公開するのが遅きに失したということだろう。
 今回初めて知ったのは、サイモン・ペッグの相方であるニック・フロストが、元々は俳優じゃなくてプライベートでのサイモン・ペッグの親しい友人で、彼に誘われて俳優デビューしたという事実だ。それを知って、どうしてもサイモン・ペッグがイニシアティブをとっているように思える現在の2人の立ち位置が、やっと理解できた気がする。
 ゾンビ映画だから、当然グロいシーンもないわけじゃないけど、そんな中に笑いを織り交ぜて、最期はホッコリとした気分にしてくれる、サイモン・ペッグ&ニック・フロストのコンビのルーツとも言うべき作品だ。