評 価
File No.
0971
製作年 / 公開日
2008年 / 2009年04月18日
製 作 国
韓 国
監 督
ミン・ギュドン
上 映 時 間
111分
公開時コピー
人は幸せな時に、ケーキを食べる。
ほろ苦い人生を少しでも甘くするために
。
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最初に観たメディア
Theater
Television
Video
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キ ャ ス ト
チュ・ジフン
[as ジニョク]
キム・ジェウク
[as ソヌ]
ユ・アイン
[as ギボム]
チェ・ジホ
[as スヨン]
アンディ・ジレ
[as ジャン=バティスト・エヴァン]
キム・チャンワン
イ・フィヒャン
ナム・ミョンニョル
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あ ら す じ
甘い物が大の苦手の
ジニョク
は、勤めていた一流企業を辞めて突然洋菓子店を開くと言いだし、家族を驚かせた。そして、静かな住宅街の骨董品店を改装して、洋菓子店“アンティーク”の開店準備を進めるジニョクは、店の要となるパティシエを募集するのだった。
パティシエに応募してきた人物を面接するジニョクは、訪れた一人の男の話を聞いて驚いた。その男は、ジニョクがかつて学生時代に告白されてこっぴどくフッた同級生の
ジヌ
だったのだ。ジヌは一流のパティシエだったが、一緒に働くすべての男に惚れられてトラブルになるために長続きしないという、“魔性のゲイ”に成長していたのだ。ジヌは店主がかつて自分をフッた男だと知り、安心してアンティークで働くことになった。店にはさらに、ジヌに惚れたパティシエ見習いの
ギボム
と、ジニョクの幼馴染みの木訥で不器用な男
スヨン
も加わり、賑やかな毎日が繰り返されるようになった。
甘い物が嫌いなジニョクがケーキ店を始めたのには、隠された理由があった。彼は幼い頃に誘拐事件の被害者となったことがあり、ケーキ好きらしい犯人から毎日のようにケーキを食べさせられたトラウマがあったのだ。ケーキの店をやっていれば、いつかその犯人に出会えるかも知れない、そんな考えがあったのだ。そして、町では連続誘拐事件が起き、被害者となった少年の遺体からアンティークのケーキが検出された。ジニョクは警察の捜査に協力することになり・・・・・。
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たぴおか的コメント
公開2週目にして予想外の観客の多さには驚いたが、さらに驚いたのは男性客の少なさ。未だにこの手の韓流作品がここまで女性(特におばちゃん層)から支持されているとは・・・・・。私にとってはあくまで『Blood』を観るついでだったのだが、ついでに観たことを少々後悔させられた作品だった。
背景が白に字幕が白のために、字幕が全く読めない読めないのがこれほど多かった作品は記憶にない。先日コンタクトを新調した際の視力検査では、視力がさらに落ちていて眼鏡着用で0.6という有様では、字幕が読みづらいのも仕方ないかも知れない。が、映像技術がこれだけ進歩したにもかかわらず、字幕だけは旧態依然として何の改善も見られないのは怠慢と思われても仕方ない。せめて、白い文字を黒で縁取りしてくれれば、白の背景でもちゃんと読めるはずだと思うのだが。
驚いたことに、この作品も一昨年の『カンナさん大成功です!』同様に日本のコミックが原作とのこと。調べてみたら、2001年にタッキー主演で連ドラも放映されていたらしい。ジニョクが椎名桔平、ソヌが藤木直人、ギボムがタッキー、そしてスヨンが阿部ちゃんで、日本の俳優を当てはめてみるとキャラクターの設定もなるほどと納得できる。もっとも、原作のイメージに関しては知る由もないのだが。それにしても、先日の『ミルク』に引き続き、再びゲイが登場する作品を観るハメになるとは夢にも思わなかった。男性同士のキスシーンだけはもう当分(つーか、できれば永久に)観たくない(笑)。
冗談はさておいて韓流映画となったこの作品、前半の間延びはあまりにツライ。随所に散りばめられている小ネタはそこそこ笑えるのだが、全体から浮いてしまっているように思える。そして、肝心の主人公ジニョクの過去のトラウマが、果たしてあれで解決できたのかが今ひとつハッキリと描かれていない。また、少年時代の彼を誘拐した犯人と彼の手柄で逮捕された誘拐犯が同一人物なのかもよく分からないし、ラストで店に訪れた老人が彼を誘拐した犯人ではないのか、すべてが曖昧だ。ただ、原作がその程度の作品だったために、映画化したらこういう結果になってしまったのかも知れないが、真偽のほどは私にはわからない。