評 価
File No.
3004
製作年 / 公開日
2018年 / 2019年05月25日
製 作 国
日 本
監 督
三上 康雄
上 映 時 間
120分
公開時コピー
なぜ、戦う?
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最初に観たメディア
Theater
Television
Video
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キ ャ ス ト
細田 善彦
[as 新免武蔵]
松平 健
[as 佐々木小次郎]
目黒 祐樹
[as 沢村大学]
水野 真紀
[as ユキ]
若林 豪
[as 太木慧道]
中原 丈雄
[as 板倉勝重]
清水 紘治
[as 吉岡七左衛門]
原田 龍二
[as 吉岡清十郎]
遠藤 久美子
[as 吟]
武智 健二
[as 吉岡伝七郎]
半田 健人
[as 長岡興長]
木之元 亮
[as 大島直治]
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あ ら す じ
幼き頃、父に徹底的に鍛えられた
新免武蔵
。21歳、剣術の名門・吉岡家に挑むため、京を訪れる。 当主の
吉岡清十郎
との試合に物言いがついたため、弟の
吉岡伝七郎
と戦う羽目になるが、先に剣を抜いた伝七郎に対して真剣で立ち向かった武藏は、彼を一太刀で斬ってしまう。そして、このままでは面目が丸つぶれになる吉岡家は、幼い清十郎の息子・亦七郎名で一門総出で武藏を討とうとするものの、武藏の剣の前に為す術なく斬り捨てられてしまう。
その頃、細川家の重臣・
沢村大学
は、京の愛宕山で
佐々木小次郎
と出会い、彼を細川家の指南役として招聘する。けれども、次第に影響力を増していく小次郎を疎ましく思うようになった大学は、小次郎と彼にに唯一対抗できるであろう武藏を戦わせるという一計を案じる。こうして、武藏と小次郎の雌雄を決する戦いが行われることとなるが・・・・・。
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たぴおか的コメント
この作品、タイトルを『細川家と小次郎そして武蔵』とでも変えた方がいいんじゃないだろうか?登場時間を計ったわけじゃないけど、主役であるはずの武蔵より目黒祐樹演じる細川家・沢村大学の方が出番があまりに多過ぎるように感じるし、描写が佐々木小次郎に完全に偏重されてしまっている。細川家の内情など武蔵にはどうでもいいわけで、単に「小次郎が細川家の指南役になった」とナレーションでも入れれば済む話だ。それを必要以上に突っ込むから、主役が細川家なのか武蔵なのか判別不能な作品になっているのだ。もっとも、私がそう感じただけで、実はそれが目黒祐樹の俳優としての老獪さのなせる業だったのかもしれないけど。
言っちゃ悪いが、キャスティングにも全く魅力を感じない。唯一目を惹いた大物俳優は佐々木小次郎役の松平健だけ。彼以外は旬を過ぎた俳優・女優ばかりで鑑賞意欲をそそられるような俳優はいない。そもそもこの作品、小次郎役に松平健を抜擢した時点で既に失敗していると言っていいのでは?主演の細田善彦が何者かは知らないが、松平健の貫禄には完全に圧倒されていて、存在感が希薄過ぎる。と言うか、松平健のあの長年培ってきた存在感に勝てる俳優なんているわけがない。また、肝心の武蔵の行動の背景や心理描写が著しく欠けている。いや、もしかしたら俳優の力量不足で表現できていないだけだったりして。いずれにしても、細田善彦という俳優、次の出演作も観たくなるほどの味もなければ演技力もない俳優だということは確かだ。
音楽がまた雑で、特に冒頭の三味線があまりに音量が大きすぎて騒音と言っても過言じゃなく、思わず耳を塞いでしまった。そんなこんなで、とにかく褒めるような点が見当たらず、粗ばかりが目に付いた作品だった。前日の『貞子』に続いての「金返せ」ムービーとなってしまった。、