評 価
File No.
3011
製作年 / 公開日
2019年 / 2019年06月07日
製 作 国
アメリカ
監 督
ガイ・リッチー
上 映 時 間
128分
公開時コピー
その願いは、心をつなぐ。
そして
世界は輝きはじめる。
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最初に観たメディア
Theater
Television
Video
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キ ャ ス ト
ウィル・スミス
[as ジーニー]
メナ・マスード
[as アラジン]
ナオミ・スコット
[as ジャスミン]
マーワン・ケンザリ
[as ジャファー]
ナヴィド・ネガーバン
[as サルタン]
ナシム・ペドラド
[as ダリア]
ビリー・マグヌッセン
[as アンダース王子]
ジョーダン・ナッシュ
[as オマール]
タリヤ・ブレア
[as リアン]
ヌーマン・エイカー
[as ハキム]
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あ ら す じ
砂漠の王国アグラバーの王女
ジャスミン
は国王であり父でもある
サルタン
に結婚を急かされていた。その一環としてサルタンに他国の王子を紹介されていましたが、みんな地位に目がくらむだけでジャスミン王女自身のことを見ているようには見えなかった。ジャスミン王女は結婚するならちゃんと愛してくれる人がいいという考えだったため結婚をするつもりはなく、変装しながら王宮を抜け出すのだった。
一方アグラバーに暮らす貧しいけど純粋な心を持つ青年
アラジン
は市場でいつものように盗みを働いていた。そして偶然変装したジャスミンが盗みの疑いをかけられていところ遭遇した彼は、持ち前の手先の器用さでジャスミンを助けて、追っ手を逃れて自分の家に連れ帰る。自分を王女の侍女だと偽ったジャスミンとアラジンは、互いに惹かれ始めていたが、城に王女への求婚者が訪れたために、ジャスミンは急遽城へ戻ってしまう。
アラジンは、アブーがこっそり盗んだ彼女のブレスレットを返すため、城に忍び込む。ジャスミンにブレスレットを返すことには成功したアラジンだったが、国務大臣の
ジャファー
に正体がバレて捕らえられてしまう。ジャファーは密かに王の座を狙っていて、それを叶えるために必要な魔法のランプをアラジンに取りに行かせようとしていたのだ。
洞窟に連れて行かれたアラジンは、アブーと一緒にランプを見つけ出す。ところが、ランプを受け取ったジャファーは、アラジンをアブーと一緒に洞窟に閉じ込めてしまう。アラジンは脱出経路を失ってしまいまったが、アブーがここでもジャファーからランプを盗んでいた。そして、埃を被ったランプを何気なくアラジンが擦ると、中からランプの魔人
ジーニー
が現れる。ジーニーは強力な魔法を使えるものの、長い年月をランプの中に囚われていたのだった。しかしその割には陽気な性格のジーニーは、願い事を3つだけ叶えてくれると言うのだった・・・・・。
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たぴおか的コメント
ミュージカルは正直言って未だにちょっと苦手だから、この作品もあまり期待はしていなかったのだが、観てみるとこれが抜群に面白かった。120分を超える尺があっという間で、また劇場で観たいと強く思った。そして、私と同じくもう一度劇場で観てみたいと思っている方に強く勧めたいのは、是非吹替版じゃなく字幕版で観て欲しいということだ。
その理由は、ジャスミン役のナオミ・スコットの圧倒的な歌唱力だ。ソプラノの美声で、メナ・マスードとのデュエットもハーモニーが美しいが、ジャファーに王位を乗っ取られたシーンでのソロは、背筋に鳥肌が立つほどの興奮を覚えた。しかも彼女、天は二物を与えていてルックスもまた文句なしに美しい。彼女の欠点を強いて挙げるならば、既に結婚しているということくらいだろうか(←何を期待してるんだろうね、この男は・・・・・)。『パワーレンジャー』でお目にかかった際には、確かに美人だとは思ったものの、今回は衣装とメイクが相俟って、これ以上はないと言うほど魅力的なジャスミンが出来上がっていて、観ていて本当に癒やされるのだ。
そして、ウィル・スミスのジーニーだ。私は今まで観た彼の役柄の中では、今回のジーニーが最高の演技ではないかと思っている。どちらかと言えば細身の彼が、フルCGでムキムキの青塗りになった姿が妙に似合っていて見るからに滑稽に感じられるのだが、演技がそれに輪をかけてコミカルで、彼以外の役者はもうこの役は演じられないだろう。
そんなわけで、ジーニーとジャスミンがあまりにインパクトが大きかったために、間に挟まれたメナ・マスード演じる主人公アラジンの存在感がやや薄く思えてしまったのがちょっと残念ではある。が、ストーリーは勧善懲悪のハッピーエンドで安心して観られるし、幅広い観客層に応えることができる作品に仕上がっている。