Diary

参議院銀選挙前夜


 このところ、またここへの書き込みをサボりがちになっていた。ただ、言い訳をさせてもらえるなら書き込みをしている余裕がなかったからで、決してサボっていたわけではない。

 映画に対するコメントを書けずに、ずるずると引き延ばしてしまっていた作品がたまっていたために、どうしてもそちらを先に片付けなければと思う気持ちが先立って、ここへの書き込みをしているワケにはいかなかった。

 明日は参議院銀選挙の日。もちろん投票に行く予定。そして、世論調査を観ている限り、与党の過半数獲得はどうやら厳しそうな状況のようだ。

 その最大の理由は、民主党が消費税法改正を議論をすると宣言したことで、民主党の支持率もそのことをきっかけに大きく下がってしまったようだ。

 私は高所得者よりも低所得者により大きな負担となる間接税には基本的には反対なのだが、今の日本の財政赤字をこれ以上拡大させないためには、消費税増税もやむを得ないことと半ば諦めモードに入っている。

 それはともかく、この選挙ではできるならば民主党が単独で参議院の過半数の議席を獲得して欲しいと切に思う。考えてみて欲しい。自民党が半世紀以上も政権を担って、何も改善することができなかった今の日本を、民主党が政権を奪取したからといってここまでわずか10ヶ月ほどの短期間で一体何ができるというのか。そんな魔法のように簡単に国が良くなるなんて、期待する方がどうかしている。

 それに加えて、いままで民主党政権が迷走を続けてきたように思える最大の原因は、民主党単独政権ではなく、国民新党・社民党との連立であったことだ。私は国民新党の亀井静香は自民党時代からあまり好きな政治家ではなかったが、それ以上に嫌いなのが社民党の福島瑞穂党首だ。

 女性らしい感情論を振りかざし、大局を見ることができない視野の狭さ。まさに鳩山内閣の獅子身中の虫であり、案の定鳩山首相が辞任する直接の原因となったのも、福島党首の身勝手な連立離脱によるものだった。

 だから、民主党が参議院でも過半数の議席を獲得すれば、初めて民主党が目指す政治を心置きなく推し進めることが可能になるわけで、そうなって初めて民主党の政権運営手腕の巧拙を判断できるというものだ。

 55年体制が確立して以来、初めて単独で自民党を上回って単独過半数の議席を獲得した民主党政権なのだから、もう少し長い目で見て判断するべきだと思う。
2010年07月10日(土) No.26 (雑感)

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