Diary

大失敗


 昨日(7月9日)の土曜日に、『ハングオーバー!! 史上最悪の二日酔い、国境を越える』を観に行った時のこと。

 千葉県内のシネコンで『ハングオーバー!!』を上映していたのは、千葉市内の京成ローザ10と、流山市にあるTOHOシネマズ流山おおたかの森の2カ所。TOHOのシネマイレージカードを持っているため、両者の二者択一となるとどうしても後者を選んでしまう。そんなわけで、自宅から約26km離れた流山おおたかの森まで原付で行ったまでは良かった。

 23:30の上映開始で、終了時間は深夜01:25。劇場を出て原付を停めてある駐輪場へ向かう途中、あることに気づいた。原付のキーがないのだ。そして、原付をロックしてキーを抜いた記憶もなかった。キーを差したまま原付を置いてきたのではないかという危惧から、急ぎ足で駐輪場へ戻った。

 原付はあった。だが、キーの差し込み口にはシャッターが下ろされている。考えられる可能性は2つで、ひとつはいつもの帰宅時の習慣でヘルメットにキーを入れ、そのままメットインに閉じ込めてしまったか、もうひとつは差したままのキーを見つけた誰かが悪戯してキーを持ち去ってしまったか。

 後者の可能性はほとんどないと思われ、考えた果てに私はJAFを呼んでメットインを開けてもらうことにした。残念ながらスペアキーがないため、どうしてもメットインの中にあると思われるキーを取り出さなければならないのだ。JAFのロードサービスに電話をして待つこと20分ほど、深夜の2時にJAFの車が到着し、早速作業を開始してもらう。JAFの担当はフロントのカゴをとカバーをはずし、メットインの開閉をしていると思われるワイヤーを何度も引っ張ったが、メットインはビクともしない。

 結局深夜の3時過ぎまであれこれと試したもののメットインが開くことはなく、ついにバールで無理矢理こじ開けるという最後の手段をとることとなった。ところが、バールでこじ開けた隙間から手を入れて中を探ってみても、キーは見つからなかったのだ。

 結局、メットインを開けることはできず、キーも100%メットインにないことを確認できないまま作業は終了。JAFの非会員だった私は、JAFへの夜間出張料+作業料の計14,500円をカードで支払うことになった。しかも、最悪の場合原付を最寄りのバイクショップまで運んでもらわなければならない。その場合、1kmごとに700円の料金がかかるという。仕方なく15kmまでは運搬料が無料になるというJAFに加入せざるを得なくなり、+加入金の5,500円が上乗せとなってしまった。

 ここに至ってようやく冷静さを取り戻した私は、前述の「誰かが悪戯してキーを持ち去った」以外に、もう一つの可能性があることに気づいた。それは、記憶はないものの自分でちゃんと施錠したのだが、キーをどこかに落としてしまった可能性だ。

 いずれにしても、一旦原付を置いて帰宅する必要があり、すぐに通りかかったタクシーを拾って、自宅へと帰り着いたのがすでに午前4時過ぎ、タクシー料金は9,350円。

 それから2時間ほどこのHPの更新作業をして、やっと寝たのが午前6時過ぎ。10時に目覚ましで起きたら、真っ先にTOHOシネマズ流山おおたかの森へ電話を入れてみた。その結果、やっぱり映画を観ている最中にポケットから鍵を落としたようで、キーを預かってもらっていることを確認した。

 早速準備をして、電車を乗り継いで流山おおたかの森駅に到着。無事キーを受け取って原付で帰宅することとなった。

 もしキーがないことに気づいたとき、念のために劇場へ戻って落とし物がなかったか確認していれば、払う必要などなかった14,500円+5,500円+9,350円=29,350円。すべてカードでの支払とはいえ、無駄に払うにはあまりに大きな金額だった。

 今回の失敗をきっかけに、帰宅途中にスペアキーを作って帰ったことは言うまでもない。
2011年07月10日(日) No.38 (日記)

No. PASS